大きめを敷いて浸水?テントのグランドシートの選び方
大きいほうが安心だと思って、テントからはみ出すシートを敷いた。雨の翌朝、床がじっとり湿っていた。テントのグランドシートで起きやすい失敗です。原因はシートの性能ではなく、大きさにあります。
この記事の要点
- グランドシートは、テントの底を傷・汚れ・湿気から守るために、テントと地面の間に敷くシートです。
- 大きさは、テントの底より少し小さいものを選びます。はみ出した部分が雨を受けると、底との間に水が入るためです。
- 耐水圧を公表している4製品は約1,800〜5,000mm。数字の高さより、はみ出さないことが先です。
- 純正品がないテントは、大きめの汎用シートを内側に折って使えます。
ここからはスミスAIが、メーカー5社の公式の数字を並べて、大きさと耐水圧の決め方を示します。
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⛺ テントのグランドシートとは?必要な理由は3つ
グランドシートとは、テントと地面の間に敷いて、テントの底を守るシートのことです。フットプリントやグラウンドシートとも呼ばれます。

コールマンは公式のテント選びガイドで、グランドシートをテントを張る際は必ず使用した方が良いと言えるアイテムと紹介しています。グランドシートの役割を整理すると、次の3つです。
- 傷を防ぐ:小石や枝がテントの底にじかに当たらなくなります。
- 湿気を抑える:地面から上がる湿気が、底の生地に伝わりにくくなります。
- 汚れを防ぐ:泥がつくのはシートの側です。テント本体は乾かすだけで済み、撤収が早くなります。
設営はテントのグランドシートを敷くところから始まる 📍
キャンプの入門書でも、テント設営の最初の手順は「グランドシートを敷いて位置を決める」です。先にシートを広げておけば、ポールを通す前にテントの向きと出入口の位置を決められます。あとから動かすより楽です。
コールマン公式の動画でも、テント設営のコツと注意点が紹介されています。
地面の湿気は、テント内の結露にも関係しています。あわせて読みたい記事:朝起きたら中が水びたし。テントの結露対策
📏 テントのグランドシートは底より少し小さく選ぶ
大きさは、テントの底と同じ形で、底より少し小さいものを選びます。大きいほうが地面を広く覆えて安心に見えますが、雨の日は逆です。
はみ出すと、雨水がテントの下に入る
コールマンは、大きめを選ぶとテントからはみ出た部分に水たまりができてテントに浸水する可能性があると説明しています。はみ出した部分が雨を受け止め、その水がシートの上を流れて、テントの底との間に入り込むためです。
DODも、自社のグランドシートを降雨時に雨水が溜まらないよう、フロアサイズよりも若干小さめに作っていると明記しています。キャンプ用品メーカーのUJackも、公式Xで同じ基本を図つきで紹介しています。
\“広く敷くほど安心”は実はNG/
テントの下に敷くグランドシート、
実は“テントより小さく”が基本です🟦✔ インナーテントの床面より小さめに敷く
✔ はみ出していると雨・夜露の水が集まりやすい
✔ 水がシートを伝ってテント下にたまることも…この“水たまり状態”が続くと、… pic.twitter.com/kpXRaKRGas
— UJack公式【千葉県睦沢町のキャンプ用品メーカー】 (@UJack_JP) August 15, 2025
メーカーの対応品は床より8〜20cm短い 📐
どれくらい小さければいいのか。メーカー品の寸法が目安になります。
- ロゴスの「ぴったりグランドシート270」は、インナーサイズ270×270cmのテント向けで、シートは約262×262cm。縦横とも8cm短い作りです。
- コールマンの「マルチグランドシート/210W」は約190×160cm。対応するツーリングドーム/LXはインナーサイズが約210×180cmなので、縦横とも20cm短い作りです。
つまり、メーカーの対応品は、片側あたり4〜10cm内側に収まる寸法です。汎用品を選ぶときも、縦横8〜20cm短いものを目安にするのが私のおすすめです。ただし、テントの取扱説明書に対応品の指定があれば、そちらを優先してください。
💧 耐水圧と素材で比べるテントのグランドシート5製品
大きさの次に見るのが、耐水圧と素材です。耐水圧とは、生地が水を通さずにどれくらいの水圧に耐えられるかを、mmで表したものです。
耐水圧の数字はどう読む?
作業服メーカーの解説によると、耐水圧はJIS L 1092という繊維製品の防水性試験の方法で測ります。同じ解説では、体重75kgの人がぬれた場所に座るとおよそ2,000mm、ひざをつくとおよそ11,000mmの圧力がかかるとされています。
テントの中でも同じです。水を含んだ地面の上でひざをつけば、その1点に強い圧力がかかります。ただ、グランドシートは単独で使う道具ではありません。上にテントの底があり、その上にマットを敷きます。シート1枚の数字だけで、浸水するかどうかが決まるわけではありません。
メーカー5社の公式スペック比較 📊
| 製品 | サイズ | 素材 | 耐水圧 | 重さ | 公式価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| コールマン マルチグランドシート/210W | 約190×160cm | 75Dポリエステルタフタ | 約2,000mm | 約320g | 4,400円 |
| スノーピーク アメニティドーム2 マットシートセットのグランドシート | 145×205cm | 75Dポリエステルタフタ(PUコーティング) | 1,800mmミニマム | 0.3kg | 19,800円(インナーマットとのセット) |
| DOD グランドシート(3人用) | 約190×190cm | 210Dポリエステル(PUコーティング) | 最低5,000mm | 約600g | 参考価格3,300円 |
| ロゴス ぴったりグランドシート270 | 約262×262cm | PEラミネートクロス | 記載なし | 記載なし | 2,365円 |
| モンベル グラウンドシート ドーム2 | 約122×202cm | 40デニール・ナイロン・リップストップ | 2,000mm | 215g | 5,700円 |
※サイズ・仕様・価格は各社の公式サイトで2026年10月6日に確認した表示です。価格や在庫は変わります。
耐水圧を公表している4製品を並べると、約1,800〜5,000mmの幅です。一方、素材は2つに分かれます。ポリエステルやナイロンの布にコーティングをしたものと、ブルーシートに近いPE(ポリエチレン)のものです。布のタイプは軽くてたたみやすく、PEのタイプは価格を抑えられます。
ロゴスの公式動画でも、テントマットとシートのシリーズが紹介されています。
迷ったら純正品、なければ「大きさ」を優先
正直に言いますね。耐水圧の数字を1,000mm上げるより、はみ出さない大きさを選ぶほうが浸水は減ります。スミスならこう選びます。
- テントに純正のグランドシートがあれば、それを選ぶ。形も固定する位置も合っているので、設営で迷いません。
- 純正がなければ、インナーサイズより縦横8〜20cm短い汎用品を探す。
- 合う寸法がなければ、少し大きいものを買って内側に折る。
耐水圧は、表のメーカー品と同じ2,000mm前後が目安です。水はけの悪いサイトをよく使うなら、5,000mm級を選ぶと安心です。



汎用品の例として、表のロゴス「ぴったりグランドシート270」を挙げておきます。インナーサイズ270×270cmのテントに合わせた寸法です。購入の前に、手持ちのテントのインナーサイズを取扱説明書で確かめてください。寸法が合わないテントには向きません。


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🌧️ 雨でも浸水しにくいテントのグランドシートの敷き方
敷き方で守るのは1点だけ。シートの端を、テントの底の外に出さないことです。手順は次のとおりです。
- 石や枝を取りのぞき、水がたまりそうなくぼ地を避けて場所を決める。
- グランドシートを広げ、出入口の向きを決める。
- その上にテントを立てる。
- テントの周りを1周して、シートの端がのぞいていないか確かめる。
- はみ出した部分は、テントの底の下へ折り込む。
- 純正品は、四隅のループやショックコードをペグやポールの先に固定する。
表と裏の向きはどうする?
表と裏の向きは製品ごとに違います。コーティングした面を上にするか下にするかは、取扱説明書の指定に合わせてください。
大きめのシートを折って使うときも、考え方は変わりません。折り目がテントの底の内側に収まり、端が外にのぞいていなければ合格です。
雨の日は、テントの外に居場所がなくなりがちです。車とつないで屋根を広げる方法もあります。あわせて読みたい記事:雨の日に居場所がない。車連結テントの選び方
撤収では、ぬれたシートをテントと分けてしまう 🧹
雨のあとのグランドシートは、裏に泥と水がついています。テントと一緒に袋へ入れると、テントまで汚れます。そのため、別の袋に分けて持ち帰り、家で広げて乾かしましょう。ぬれたまま置くと、カビやコーティングの傷みにつながります。
雨の日の片付けの段取りは、こちらにまとめています。あわせて読みたい記事:土砂降りでも慌てないキャンプの雨撤収のコツ
🔵 ブルーシートはテントのグランドシートの代わりになる?
代わりになります。ブルーシートもPE(ポリエチレン)のシートで、ロゴスのグランドシートと同じ系統の素材です。
Yahoo!ニュース エキスパートには、純正品を買わずにブルーシートを3年使い続けた体験が載っています。筆者は4.4mサイズの厚手を3,000円程度で買い、性能の面で困ったことは特になかったと書いています。一方で、青い色がテントの下から見えると目立つ点を、デメリットに挙げていました。
代用するときの注意は3つ
- 大きさを合わせる:テントの底より小さくなるように折るか、切ります。ここは専用品と同じです。
- 厚手を選ぶ:薄いものは小石で穴があきやすくなります。
- 音とかさばりを見込む:DODは自社品をブルーシートのようにカサカサしないと説明しています。裏を返せば、ブルーシートは音が出やすく、たたんでもかさばります。
年に数回のキャンプなら、ブルーシートで十分です。一方、月に1回以上行くなら、軽くてたためる専用品のほうが設営と撤収の手間を減らせます。
❓ よくある質問
Q1. テントのグランドシートは本当に必要ですか?
使うことをおすすめします。底の傷と汚れ、地面からの湿気を抑えられるためです。コールマンも公式ガイドで、テントを張る際は必ず使用した方が良いアイテムと紹介しています。
Q2. グランドシートのサイズはどれくらい小さくすればいいですか?
メーカーの対応品がある場合は、それを選びます。汎用品なら、テントのインナーサイズより縦横8〜20cm短いものが目安です。ロゴスの対応品は8cm、コールマンの対応品は20cm短く作られています。
Q3. グランドシートがテントより大きいときはどうしますか?
はみ出した部分を、テントの底の下へ折り込みます。端が外に出ていると、雨を受けて底との間に水が入るおそれがあります。
Q4. グランドシートの耐水圧はどれくらい必要ですか?
耐水圧を公表している4製品は約1,800〜5,000mmです。2,000mm前後を目安にして、水はけの悪い場所をよく使うなら5,000mm級を選ぶと安心です。
Q5. グランドシートとインナーマットは何が違いますか?
グランドシートはテントの外側、底と地面の間に敷きます。インナーマットはテントの中に敷いて、冷えと地面のでこぼこをやわらげるものです。役割が違うので、両方を重ねて使います。



まとめ
テントのグランドシートは、大きさで選ぶ道具です。底より一回り小さいものを選び、はみ出した端は折り込む。これだけで、雨の朝に床が湿る失敗を減らせます。
- 役割は、底の傷・汚れ・湿気を防ぐこと
- 大きさは、テントの底より少し小さく
- 耐水圧は2,000mm前後が目安。数字より大きさを先に確かめる
- 純正品がなければ、汎用品やブルーシートを折って合わせる
グランドシートは純正派ですか、それともブルーシート派ですか。使っているものをコメントで教えてくださいね🌿
キャンプの様子はYouTubeでも発信しています🎥
出典
- コールマン公式オンラインショップ|初めてでも安心!テントの選び方
- コールマン公式オンラインショップ|マルチグランドシート/210W
- コールマン公式オンラインショップ|ツーリングドーム/LX
- DOD|グランドシート(3人用)GS3-565-GY
- ロゴスショップ公式オンライン|ぴったりグランドシート270
- スノーピーク公式|アメニティドーム2 マットシートセット
- モンベル オンラインストア|グラウンドシート ドーム2
- ワークオン|耐水圧と透湿性ってなに?
- Yahoo!ニュース エキスパート|純正グランドシートを買わなかった私。ブルーシート代用を3年続けた正直な結果
- UJack公式X|グランドシートはテントより小さくが基本
更新:2026-10-06 時点
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